44チャンネル-呪われた都市伝説-
「杉森さん……私怖い……」
汐見はずっと横でガタガタと震えていた。
それに追い討ちをかけるように杉森は最悪な言葉を放った。
「そうそう……大事なことを言い忘れてたわ。この話を聞いたらね、必ず今日44チャンネルの手順と準備をしなければいけないのよ」
(冗談じゃねえ……)
完全に頭が真っ白になった。
同時に杉森に対する怒りがこみあげる。
「馬鹿馬鹿しい……そんなのお前の後付け設定だろ?これ以上はやめようぜ?」
「……そう思うなら見なくていいのよ。曽野宮京はこういう話あんまり信じない方だしいいんじゃないの?」
「ちっ……」
何も返す言葉が見つからない、的確に人が言われたくない箇所を杉森はついてくる。