44チャンネル-呪われた都市伝説-
勝俣がゆっくりとした口調で俺に44チャンネルを見る為の手順を伝えている。

電波の妨げになる物、その電源を落とす。
テレビのボリューム、これも電波ジャックに必要なもの。
そして時間がきたら勝俣が電波を発信、対象者はそこでジ・エンド。

「表面上はオカルト的な話なんだけどね、だからこそこんなのが広まっちゃったら大変だよ……」

(……あんたはもっと広まってほしいんだろ?笑わせんなよ)

怒りを我慢しながらコーヒーを飲み干した。

「いい飲みっぷりだね~」

「え……あ、はい」

しかし一つ気にかかることがある。
何故俺にファイルを見せたのだろうか。
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