44チャンネル-呪われた都市伝説-
「……そういえば」と、俺は肝心なことを杉森に聞くことにした。
「お前、44チャンネルってどこで知ったんだ?」
「あら?意外と落ち着きを取り戻すのが早いわね、曽野宮京」
「まあな……」
杉森は見ていた雑誌をゆっくり閉じる。
そして一度深呼吸をしてから口を動かす。
「私はネットでこの話を見つけたのよ。今日の朝、学校に来る前にね」
「そ、それじゃあお前は44チャンネルの手順と準備をするつもりなのか?今夜に……」
その問いに対しては杉森はクスっと笑うだけだった。
「もうそろそろ暗くなるわね、帰りましょうか」
「え?あ、ああ……」
結局杉森の答えを聞けないまま俺と汐見は本屋を後にした。