44チャンネル-呪われた都市伝説-

勝俣は機械の前に座り、凄まじい早さでキーボードを叩く。
何をしているのか、私が画面を覗き見るとそこには見慣れた名前が表示されていた。

曽野宮京――私は目を疑った。
どうしてここに曽野宮君の名前が表示されているのか、考えても意味が分からない。

「あ……あの、勝俣さん。私が死ねば、曽野宮君は助かるんですよね……？」

私の言葉に勝俣が肩を上下させるくらいに笑った。

「はははは！……何の話だ？お前には今から曽野宮京の最期を見せてやるんだよ！」

そう、勝俣は曽野宮君を殺すつもりだった。
私との約束を破って。

「勝俣ああああああっ！」

私は全速力で走って勝俣を突き飛ばし、そして機械を力一杯叩いた。

「こんなもの！こんなものおおおおっ！」

両手から血が滲もうとも、私は泣きながら叩き続けた。