44チャンネル-呪われた都市伝説-
「奴は聴覚と視覚の精神破壊を狙う。視覚を狙うのならこうすれば問題ないっ!」


俺の秘策はテレビにバスタオルを被せることだった。万が一に備えテレビの上には重りを乗せておく。
普通ならこんなことはまずしないだろう、番組を見たいという欲求に支配されているだろうから。


全ての真相が分かった人間じゃなければこんなことはできない。
勝俣も今現在俺が44チャンネルに対して秘策をとっている最中だなんて気付いていないだろう。


「ここでテレビを壊せば電波ジャックの時に電波がうまく届かないとかで逆に怪しまれちまう。俺が44チャンネルを見ているという状況をうまく作るのはこれが最善策だ!」


これで視覚からの精神破壊は免れることができる。
問題は聴覚。これについてはかなり考えさせられた。


音楽を爆音で流してノイズが聞こえないようにする。

耳栓をする。

部屋から出てノイズの届かない場所へ。


まず俺にはこの三つの手段が考えられた。
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