44チャンネル-呪われた都市伝説-
俺の計画はここまで順調に成功している、そして最後の決着をつける時がもうそこまで訪れている。

群青色の空だ、もうだいぶ明るくなってきている。
タクシーは戸田原遊園地が見える場所にまで移動してきていた。


｢あっ……この辺りでいいです！｣


俺は戸田原遊園地付近で運転手にそう告げた。


｢ここでいいんですね。じゃあ会計は……｣


会計は約四千円だった。
俺は五千円を出してお釣りを貰いタクシーを降りた。


｢……あまり近くに停めすぎても万が一のことがある。ここからは本当に警戒していかないとやばいな｣


俺は気を集中させ、ゆっくりと歩き出した。
周りは戸田原遊園地以外にこれといって目立ったものはない、あるとしたら高速道路だけ。


「……くっ」


この異様な静けさが俺の心に不安と焦りを生んだ。


「あくまでも勝俣は警官だ……拳銃なんて持っていられたらさすがに厳しいな……」


戸田原遊園地の入口に俺は到着した。
寂れた園内、数年止まったままの観覧車が来るはずのない客を今も待っているようにも見えた。
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