44チャンネル-呪われた都市伝説-
一瞬にして倉庫に電気がついた。
そこには俺が見たこともない異様な大きさの機械、そしてその前で足を組んで椅子に座っている勝俣がいた。
「五月雨真琴、お前の探偵ごっこは終わりだ」
「……くそったれ!お前さっきの涙は嘘だったのかよっ!?何とか言えよ!」
「……涙?ちょっと目に埃が入っちゃっただけなの。ごめんね、紛らわしかった?」
縛られた両手を解こうと抵抗するが固く縛られていて解ける気配がない。
「暴れるなよ五月雨真琴、お前には聞きたいことがあるんだからよ」
そう言うと勝俣は椅子から立ち上がり、ゆっくりと近づいてくる。右手には拳銃が一丁握られていた。
「さて、五月雨真琴。お前……どうやって44チャンネルの真実を見抜いた?」
勝俣は屈み、俺のこめかみに銃口を突き当てる。
「お……俺の頭が……お前の頭を上回っただけだ……」
そう言うと勝俣は無言で俺の顔面を蹴りあげる。
「がはっ……」
「聞こえなかったのか?どうやって44チャンネルの真実を見抜いた?」
俺は何度も顔面を蹴られ、殴られる。
口の中が嫌な血の味でいっぱいになっていく。