44チャンネル-呪われた都市伝説-

「なあ俺さ!昨日秘密基地を作ったんだぜ!」

「お~!じゃあそこで今日は遊ぼうぜ!」

「どこにあるの!?」

「山!」

そう言いながら俺とおじさんを抜かして走り去っていく。


「ふっ。この暑さで元気なものだな、若いって……ホントいいよな」

「おじさんもまだ若いですよ、嘘ですけど」

「そ、そうか?って嘘かよ!」

「ははっ!」

俺は笑いながら小説をカバンに収め、紺碧の空を見上げた。

「秘密基地だってよ、曽野宮」
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