44チャンネル-呪われた都市伝説-

これは夢なのか、現実と間違えてしまうほどの夢でも俺は見てるのか?
頬を叩いてみたが痛みは感じてしまう。
ああ、これは現実なんだ、あまりにも残酷な現実。


「……杉森に連絡はとってみたか?」


「それが……電話に出てくれないの」


狂ってしまったんだ――昨日、あの話を聞いてから。


「こ、これって44チャンネル……野口君は44チャンネルの手順を……」


「違う!そんなはずない!」


内心ではその可能性が高いと思っている自分に苛立ちを覚える。
その可能性を認めてしまいそうになる自分を必死に取り払う。


「違うって言ってくれ……野口も本当は死んでないって言ってくれ!」


俺の言葉を汐見はただ、無言で受け止めるだけだった。




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