44チャンネル-呪われた都市伝説-
汐見との電話を切った俺は再びタクシーを探す。
すると一台、遠くから月野駅に向かってくるタクシーが目に入った。
俺はなりふり構わずタクシーへと走っていく。
だが、すぐ目の前で同じようにタクシーを待っていた会社員が手を上げてタクシーを止めてしまった。
(くそ……!)
それでも俺は諦めなかった。
「すいません!俺を乗せてください!」
会社員がタクシーに乗る瞬間、俺は大声で叫んだ。
驚いた運転手と会社員は目を丸くしてこっちを見ている。