44チャンネル-呪われた都市伝説-
野口の死から始まった一日、これが夢だったらどんなに嬉しいか。
自分の頬を叩いてみた――痛みがある、これは夢なんかじゃない。
《これは現実だ》と、誰かがそう言ってるようでならない。
「もうすぐ着くよお兄さん。色々と大変だと思うけど……頑張りなよ」
「は、はい……」
タクシーの運転手はそう声をかけてくれた。
目の前には霧島高校が見えてきた、俺はカバンから財布を出す。