44チャンネル-呪われた都市伝説-
「汐見!?どうした!」
俺が我に帰るのがもう少し早ければ……。
汐見が叫んだ理由、それは杉森が窓から飛び降りようとしているからだった。
窓のふちに立った杉森は気味の悪い笑みを浮かべていた。
ここは4階だ、落下すれば確実に死んでしまう……。
そして次に杉森は汐見と俺を交互に指差す。
「アナタ達もオワリ。あの子がムカエ、クル」
「もういい!分かったからそこから離れろ杉森!こっちにこい!後で色々聞いてやるから……!」
「イカナキャ!ワタシ、イカナキャ!」
杉森にはもう誰の声も届かなかった。
ゲタゲタと笑った杉森は、体を反転させて不恰好に窓から落ちていく。
数秒後――ゴトッと鈍い音が外から聞こえた。
もう見なくても分かる、杉森が地面にぶつかった音だ。
「いや……いやあああああっ!」
汐見が悲鳴をあげた、それに続くようにクラスメートが重ねるように悲鳴をあげていく。