44チャンネル-呪われた都市伝説-
事情聴取

「こんにちは。曽野宮君と……汐見さんでいいかな?」


教室に入ってきたのは警察官……には見えない服装の男。
白のワイシャツにジーンズ、年は三十代前半くらい。
うっすらと顎髭がはえていて背も高く体格もいい。
宮野先生が言っていたのはこの人のことなのか?


「……はい」と、とりあえず俺は返事をする。

するとその男は俺に近付くと胸のポケットから黒い手帳を取り出した、警察手帳だ。


「自己紹介が遅れたね、私はこういう者だよ」


開かれた手帳には神奈川県警特別捜査員代表、勝俣竜二(カツマタリュウジ)と記されていた。



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