君×恋~初恋~
 〖大樹ー〗

 私は用事を終わらせると、大樹のページを

 開いた。

 〖ん?〗

 〖さっきの話ね、断ったよ〗

 〖ん、そっか。
  おつかれさまやね〗

 〖あのね、〗

 〖ん?〗

 〖私さぁ、好きとかよくわからんのよね〗

 私は大樹が聞いてくれてる気がして

 本音で話した。

 友達にも言ったことがない秘密を。

 〖友達と恋バナをするのは好きだし、
  カッコいいとかもわかるけど〗

 〖うん〗

 〖やっぱりよくわからんの〗

 〖そうかw〗

 wって………

 〖笑い事じゃないよー(*≧Δ≦)〗

 〖すまんすまん〗

 〖まぁいいけど〗

 〖ゴメンって!
  じゃあお詫びに音声メッセあげる。
  台詞、なんがいい?〗

 音声メッセ……って、録音のだよね?

 そーだなー

 〖じゃあ“がんばれ”は?〗

 なんとなく、今は誰かに元気付けて

 ほしかった。

 すると、すぐにソレは届いて…

 私は急いで聞いた。

 「がんばれー」

 初めて聴いた大樹の声は、不思議なくらい

 落ち着ける声だった。

 〖ありがとうっ(>_<)ゞ〗

 そう送ると、

 〖どういたしまして〗

 って来た。

        ドキンッ

 急に、心臓がうるさく鳴った。

 ………?

 なんだろう、この感じ。

 顔も熱くなったような気がした。

 
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