君×恋~初恋~
 すると、大樹が近くの男の人に

 話しかけて、こっちに来ようとした。

 男の人たちは止めようとしたけど、大樹は

 止まらなくて……

 「あのさ」

 「…ほへ?」

 いつの間にか大樹が目の前にいた。

 「好き、なんだけど。…なつきのことが」

 空耳、かな?

 だって、大樹が私のこと好きとか。

 ありえない…というか…

 「返事は?」

 「え、あ、私も好きだよっ!
  でも、私でいいの?
  4才も年下だし、大樹から見たら子ども
  やし……」

 「はぁー…」

 大樹はため息をつくと、こう言った。

 「じゃあ逆に聞くけどさ。
  ほんとに俺でいいの?4才も年上とか、
  オジサンやないの?」

 そんなこと……

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