私と彼の千日間戦争
冗談でしょ?何を話せと?ギョッとして顔をを上げれば同じように眉をしかめた十夜と目が合った。

一瞬固まった二人を尻目に双方の親はそれはいいとおおはしゃぎ。

抵抗する間もなく二人で部屋を追い出された。

ドアを一枚隔てた中と外の温度差は激しく、お互いに数秒見つめ合った後に諦めたように言葉をかわす。

「…行きますか。」

「…はい。」

一定の距離を開け二人は無言で歩き出した。

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