初恋
いいかげん考えるのにも疲れるほど、そのままソファーに寝転がり続けた後は何もする気力もなく、気が付けば一睡もしないまま朝を迎えていた。
(用意して学校行く時間だ・・・)
そう思い立ち上がると体がふらついた。
(寝てないし食べてないしじゃ当たり前か)
だけど横になっても同じ事を考えるばかりだと思い、そのまま家を出た。
「おはよ・・・ってあんたえらく顔色悪いわよ」
教室に着くと由香が私の顔を見るなり言った。
「ほんとだ。沙羅?大丈夫?」
麻衣が心配そうな顔で私を見た。
私は心配ないと笑顔で答えた。
「昨夜ちょっとテレビ見てたら寝れなくなっちゃってね」
頭を掻きながらのんきな声でそう答えると「それならいいけど」とふたりは席に着いた。
「おはよう、沙羅」
背後から声をかけられ、振り向くと景がいた。
「どうした?顔色が悪い」
景も心配気に私を見た。
「俺の・・・せいか?」
申し訳なさそうな顔の景に笑顔で答えた。
「違うよ、景のせいじゃない。うぬぼれんなよ!」
そう言って景のわき腹を小突いて私も席に着いた。
景との仲がギクシャクしたものになるのでは、と心配していたけどいつもの様に振る舞えてほっとした。
その時、視線を感じてそれをたどると田宮と目が合った。
「あっ・・・」
その瞬間に田宮は視線を逸らした。
(朝からキツイ事してくれるよな・・・)
ただでさえ寝不足で重い体がますます重く感じた。
(用意して学校行く時間だ・・・)
そう思い立ち上がると体がふらついた。
(寝てないし食べてないしじゃ当たり前か)
だけど横になっても同じ事を考えるばかりだと思い、そのまま家を出た。
「おはよ・・・ってあんたえらく顔色悪いわよ」
教室に着くと由香が私の顔を見るなり言った。
「ほんとだ。沙羅?大丈夫?」
麻衣が心配そうな顔で私を見た。
私は心配ないと笑顔で答えた。
「昨夜ちょっとテレビ見てたら寝れなくなっちゃってね」
頭を掻きながらのんきな声でそう答えると「それならいいけど」とふたりは席に着いた。
「おはよう、沙羅」
背後から声をかけられ、振り向くと景がいた。
「どうした?顔色が悪い」
景も心配気に私を見た。
「俺の・・・せいか?」
申し訳なさそうな顔の景に笑顔で答えた。
「違うよ、景のせいじゃない。うぬぼれんなよ!」
そう言って景のわき腹を小突いて私も席に着いた。
景との仲がギクシャクしたものになるのでは、と心配していたけどいつもの様に振る舞えてほっとした。
その時、視線を感じてそれをたどると田宮と目が合った。
「あっ・・・」
その瞬間に田宮は視線を逸らした。
(朝からキツイ事してくれるよな・・・)
ただでさえ寝不足で重い体がますます重く感じた。