初恋
ふっと目を開けると、そこには白い天井が見えた。
視線を横に向けるとカーテンで仕切られてベットで自分が横になっているのを確認できた。
(あぁ・・・ここ保健室だ・・・・)
ぼんやりとした頭でその事は認識できた。
(ホームルームの途中で倒れたんだっけ・・・)
意識が途切れる直前の記憶を辿った。
じゃあ、あの後誰が保健室まで連れてきてくれたんだろう・・・。
そんな事を考えていると、ガラッと保健室の扉が開く音がして間もなくカーテンの隙間から由香と麻衣が顔を出した。
「あ!気が付いた?沙羅、気分はどう?」
麻衣が顔を心配そうに歪めながら私の顔色を見た。
「うん・・・大丈夫。ごめん・・・心配かけて」
「ほんとだよ、まったく・・・。倒れるまで我慢してんじゃないわよ」
由香が少し怒ったように私のおでこをピンとはじいた。
「ほんとうに・・・ごめん・・・」
ふたりがどれだけ心配していてくれたのかが分かり、私は目を瞑り心からの言葉を零した。
その時、再び扉が開く音がして景が顔を出した。
「気が付いたんだな。沙羅、帰れるか?」
見れば、景は私の荷物を持ってきてくれていた。
「うん、大丈夫だと思う」
私はゆっくりと体を起した。
「じゃ景一くん、沙羅の事お願いね」
ふたりは私に「無理するんじゃないわよ」と釘をさして保健室から出て行った。
視線を横に向けるとカーテンで仕切られてベットで自分が横になっているのを確認できた。
(あぁ・・・ここ保健室だ・・・・)
ぼんやりとした頭でその事は認識できた。
(ホームルームの途中で倒れたんだっけ・・・)
意識が途切れる直前の記憶を辿った。
じゃあ、あの後誰が保健室まで連れてきてくれたんだろう・・・。
そんな事を考えていると、ガラッと保健室の扉が開く音がして間もなくカーテンの隙間から由香と麻衣が顔を出した。
「あ!気が付いた?沙羅、気分はどう?」
麻衣が顔を心配そうに歪めながら私の顔色を見た。
「うん・・・大丈夫。ごめん・・・心配かけて」
「ほんとだよ、まったく・・・。倒れるまで我慢してんじゃないわよ」
由香が少し怒ったように私のおでこをピンとはじいた。
「ほんとうに・・・ごめん・・・」
ふたりがどれだけ心配していてくれたのかが分かり、私は目を瞑り心からの言葉を零した。
その時、再び扉が開く音がして景が顔を出した。
「気が付いたんだな。沙羅、帰れるか?」
見れば、景は私の荷物を持ってきてくれていた。
「うん、大丈夫だと思う」
私はゆっくりと体を起した。
「じゃ景一くん、沙羅の事お願いね」
ふたりは私に「無理するんじゃないわよ」と釘をさして保健室から出て行った。