Arika*

そんな光景からすぅと目を逸らし、一息で言った

「はい・・・(園長先生、)すみません、お先に失礼します。」
「!!、(くるみ先生・・・ガクッ↓)」
「はーい、じゃーねん!・・で、その人・・___

パタン、閉じたドアの向こうからまだテンションの高い声が聞こえてくる。

ああ、園長お大事に。
軽くドア越しに拝んだ


外に出ると、少し肌寒い風がわたしの横を吹き抜ける
薄着過ぎだったかな、失敗。

少し大きめのリュックから若草色のパーカを取り出し、羽織ると
カシャン、

自転車にまたがり、家を目指した。






・・・
・・


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