爆走★love boy3
私はジッと樹先輩を見つめて、小さくうなづく。


大丈夫だから。


そういう意味をこめて。


それが通じたかどうかわからねいけど、樹先輩は少し目を細め、


「本気なんだな?」


と、聞いてくる。


「う…ん」


いつもより低く、聞き取れるかどうかわからないほど小さな先輩の声に、一瞬胸が締め付けら
れる。
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