願いは白い翼に託して
目を閉じて、翼から流れ込んでくる願いに耳を傾ける。
たくさんの声が聞こえる。
耳を塞ぎたくなるほどの声の中から、一番強い声を探し出す。
そっと糸を手繰っていくと・・・
見える。
幼い女の子だ。
暗い夜道で、裸足でマッチを売っている。
「幸せだったころに戻りたい」

さぁ、あの子の願いを叶えなきゃ。
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