願いは白い翼に託して
女の子の背後に見えた景色の記憶を頼りに彼女を探す。
見つけたときには、もう命が終わりかけているのがわかった。
それでも彼女は願う。
暖かい家で、家族と微笑み合うことを。
けれど彼女には、もう生きることすら叶わない。
それならば僕は、彼女に最後の夢を見せよう。
マッチの先端に灯った揺らめきの先・・・
ほら、君の望んだ幸せな時間だよ。
女の子が幸せそうに微笑むと同時に、翼から白い羽が一枚光を放って消えた。
見つけたときには、もう命が終わりかけているのがわかった。
それでも彼女は願う。
暖かい家で、家族と微笑み合うことを。
けれど彼女には、もう生きることすら叶わない。
それならば僕は、彼女に最後の夢を見せよう。
マッチの先端に灯った揺らめきの先・・・
ほら、君の望んだ幸せな時間だよ。
女の子が幸せそうに微笑むと同時に、翼から白い羽が一枚光を放って消えた。