冷酷社長の極上の愛
「・・・わかった、こうしよう」

急に何かを思い立った宗吾は、

繋がれたままの手を握りしめ、

とある場所に向かった。

・・・

「・・・ここ」

「一緒にここに入れば、

前原も思い出す・・・

私は前原と、ここで何度も会話をしたんだから」


「・・・」

会話をした?

それなのに、なぜ私は覚えていないんだろう?

・・・

「・・・行くぞ」

「でも、社長」

「・・・なんだ?」

「この時間は、もう閉園で、

門は閉ざされてます・・・」


私の言葉に、宗吾はニコッと笑った。


「そんな事、門を飛び越えればいいだけの事」

「!!」

・・・

何とか門は飛び越えた。
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