冷酷社長の極上の愛
「社長」

私は目線を逸らしたまま、

宗吾に語りかけた。

・・・

宗吾は優しい眼差しで、

私の言葉を待っている。

・・・

「私・・・

14歳だった私が恋をしたのは、

いつもスーツ姿で、大人で、名前も知らない、

…貴方だったようです」

・・・

思いもしない言葉に、

宗吾は目を見開いた。

私は重大な告白に、顔は真っ赤、

宗吾の目なんて絶対見られないほど恥ずかしい。

・・・

「・・・前原」


「…いつも、ここに来た時は、

貴方を探してた・・・

何とか話がしたくて、子供なりに、

一生懸命だったんです・・・」


「私はその時30歳だった。

大人の私が、君に恋をするなんて、

可笑しいか?信じられないか?」
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