冷酷社長の極上の愛
そう言った宗吾は、

曇り一つない目で、

真剣な表情をしてた。

・・・その真剣さは伝わる。


「…父が亡くなって、

父の記憶と共に、貴方への想いも、

心の奥にしまってしまっていました…

もう二度と、会わないと思ってたから」

・・・

「でも、また再会できた・・・

これを運命だと言わず、なんだと言うんだ?」


「…社長の傍に、

いてもいいんでしょうか?」


「…当たり前だ。

前原が嫌だと言っても、

私は前原を…亜紀を離すつもりはない」

・・・

宗吾は包むように私を抱きしめた。

私もそれに答えるように、

宗吾の体を、精一杯抱きしめた。
< 109 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop