冷酷社長の極上の愛
「失礼します」

私は宗吾の目を見ることなく、

社長室を出た。

・・・

真相は違うかもしれない。

そう思う自分がどこかにいる。

でも、最初の頃の宗吾を知ってるだけに、

昔、そんな事があったのかもしれないと思う自分も、

いる事は確かだ。

・・・

「仕事終わりましたか?」

「・・・え?」

定時が過ぎ、

私の頭上から、光司の声が聞こえた。

私は静かに頷く。

それを見た光司は、微笑んだ。

・・・

「今夜、少しだけ、付き合ってくれますか?」

「・・・は、い」

何事かと思いながら、

私は光司の後をついていくことに。

・・・

着いたところは、

個別に仕切られた料理店だった。
< 120 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop