冷酷社長の極上の愛
「兄さん!」

助け舟を出そうとしてくれた光司。


「うるさい、光司はさっさと帰れ」

宗吾にぴしゃりと言われ、

光司は黙ってしまった。

でも、私を心配そうに見ている。


「…大丈夫、気をつけて」

私の言葉に、心配そうな顔はそのまま、

頷いた光司は、帰って行った・・・

・・・

とりあえず、私の家に、宗吾を上げた。

「…どうしたんですか、こんな時間に?」


「それはこっちが聞きたい。

なぜ、光司と一緒にいた?」


「…夕食を一緒に食べただけです」


「私じゃなく、光司に乗り換えたのか?」

「え?!」

驚く私を、

相変わらず怒ったままの表情で、

見つめる宗吾。

なんと言えば、信用するのか。
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