冷酷社長の極上の愛
「光司さんは優しい人です。

社長から私を奪う事はしないし、

ましてや私が光司さんを選ぶなんてこと、しません」



「…じゃあ、なぜ今日は」

あんな態度を取った?

そう言いたかったんだろう。

でも最後までは言わない。



「引っかかる事が一つあったからです」


「・・・なんだ、それは」

・・・

今、話をするべき時なのかもしれない。

会社ではこんな事、話せはしないのだから。


「北条グループに、

私の父が重役で働いていました」

私の言葉に、宗吾は目を見開く。


「前原 茂と言う男です。ご存知ですか?」


名前を言われ、ハッとした宗吾。

確かに面識はあるようだった。
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