冷酷社長の極上の愛
それから私は、

人が変わったように、宗吾に冷たくなった。

まだどこかでは宗吾を信じてる自分がいる。

でも、

あの書類の署名は、

いつも見てる宗吾の筆跡と一緒だった。

・・・

「…亜紀」

仕事が終了したと同時に、

私に声をかけて来た宗吾。

私は宗吾を振り切るように、

光司の腕を掴んでいた。

・・・

その行動に驚いてる宗吾と、光司。

「今日は、光司さんと用があるので、

失礼します・・・」


何も言わない宗吾。

光司は訳が分からずアタフタしている。

「前原さん?!」

秘書室を出て、光司は私の名を呼んだ。

私は振り返る事もせず、

足を止めた。
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