冷酷社長の極上の愛
そう言った光司は、一礼すると、

社長室を出ていった。

・・・

この書類のせいで、

亜紀が傷つくとは、どういう意味だ?

10年近くも前の書類、

彼女は、まだ子供だったはず・・・

そんな書類と亜紀の共通点とは・・・?

・・・

それを知る為に、

書類に目を通す。

・・・

とんでもない内容に、

オレはただただ驚いていた。

・・・

内容はほとんど読まず、

父の一言でサインした契約書。

その契約書が、まさか、亜紀の父を、

陥れる為の書類だとは、

思いもよらなかった。

・・・

彼女と離れてしまったこの10年。

それを招いたのは自分だったのか・・・

そう思うと、やりきれない思いでいっぱいだった。
< 139 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop