冷酷社長の極上の愛
「・・・亜紀、どうしたの?

やっと出社したと思ったら、

顔色がさえないよ?」

そう言って亜紀の近くに足早に近づく。

・・・

「…光輝さん、これを社長に」

笑顔一つない亜紀の手には、

驚きのモノが握られていた。

・・・

「辞表・・・こんなもの受け取れない」

そう言って亜紀に突き返す。

でも亜紀も負けず、オレにそれを突き返した。

・・・

「光司チーフも、光輝さんも、

私のとっていい先輩でした・・・

でも、社長のいる会社には、来ることが出来ないんです」

そう言って涙目になった亜紀。

・・・

オレはたまらなくなって、

亜紀を抱きしめた。

「辞める必要なんてない。

亜紀は、みんなが守るから、

亜紀は少しの間、家にいるといい。

この辞表はオレが預かっておくよ・・・

すべてが決まってからでもいいだろ?」
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