冷酷社長の極上の愛
・・・

上手く丸めこめたのか、

宗吾は渋々立ち上がると、

先に歩き出した。

私も必要な書類を持ち、

宗吾の後に続く。

・・・

そんな私たちを、光輝は黙って見つめている。

・・・

社長が先に出ていき、

私はサッと、光輝の方を見た。

「前原さん」


「光輝さん、約束は必ず守りますから」

そう言ってニコッとすると、

心なしか、光輝の顔が赤くなった気がする。

・・・気のせいかしら?

そんなことを思いながら、

私は宗吾と共に、現場の視察へ向かった。

・・・

車の中。

静かな時が流れる。

宗吾は書類に目を通す。

私は何もすることがなく、

窓の外に視線を向けた。

街は人で溢れかえってる・・・
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