冷酷社長の極上の愛
「その後、美登里と結婚した誠一は、

小野寺の重役になった。しかし、

過酷な労働時間に、度々倒れる事があった。

幸せになった美登里とも、話せるようになっていた私は、

誠一を自分の会社に来るよう何度も誘った。

だが、誠一は首を縦に振ることはなかった」


・・・

落胆した父の表情を見て、

他にもまだあると思った。


「父さん、他には何かありませんか?」


すると父は、苦笑いをした。


「まだ、あるさ…その後、

美登里は私との連絡を絶ってしまった。

そう、亜紀さんが悩まされたあの事件だ。

父を陥れたのは、白鳥建設や宗吾だと」


「・・・」


「10年もの間、美登里に会う事は出来なかったよ。

ようやく、この間再会できた、

話しをできたんだよ・・・」


「誤解は解けたんですか?」


「・・・ああ。たぶんな」
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