冷酷社長の極上の愛
私はハッと我に返った。

・・・

ここは社長室。

亜紀の事を考えていただけで、

顔がニヤけるとは・・・

・・・

眉間にしわを寄せた私は、

声の主に目線を向けた。


「今までこんな事無かったのに。

社長が壊れた」


「ッ!うるさいぞ、光輝」


低い声で威圧してみたものの、

光輝は何とも思っていない様子。

それどころか、

クククッと笑われる始末・・・

私の社長としての威厳はどこへやら。

溜息しか出なかった。

・・・

「そんな社長も、好きですけどね?」

「なっ?!」


「いいじゃないですか?

完璧なのは、仕事だけで・・・

好きな女のことくらいは、完璧じゃなくてもいい。

色ボケしてる社長も、オレは好きです」

「・・・」
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