冷酷社長の極上の愛
「…いいえ、最高の答えだと思って。

そうね、子供は二人の宝物ですものね。

たくさんの子供たちに囲まれれば、

寂しいなんて思ってる暇は確かにないわ」


・・・

なんだか、肩に入っていた力が

スーッと抜けていくのが分かった。

白鳥宗吾は、

仕事に関しては冷酷だと噂で聞いてる。

でも、一歩仕事から離れれば、

こんなにも優しく、大らかな性格の持ち主。

こんな人となら、亜紀は幸せになれる。

この人の愛情は本物だと分かったから。

・・・

「・・・宗吾さん」

「何ですか?」


「私の大事な、大事な一人娘です。

愛する主人と、2人で愛情すべてをかけて育てた

かけがえのない娘です・・・

今度は、宗吾さんが、

その愛情を注いであげてください」


「・・・それって」

真っ直ぐに見つめる宗吾さん。

私は微笑み頷いた。

< 206 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop