冷酷社長の極上の愛
美影が帰った後、

ソファーに忘れ物をしてる事に気が付いた。

私はそれを持って、

まだいるかどうかわからない美影の後を追った。

・・・

「大沢社長」

大沢美影は、大沢グループの社長。

今回の事で、それがわかった。


「…どうかしました?」

振り返り、私をマジマジと見つめる美影。


「これをお忘れになってました」

そう言って美影に差し出したのは、

名刺の入った名刺入れ。

・・・

「ああ・・忙しいのに、わざわざすみません」

それを受け取り美影は微笑んだ。


「いいえ…それではこれで」

私も少し微笑み、頭を下げると、

元来た道を帰っていく・・・が。

・・・

美影は私の腕を掴んだ。

「細い、腕だ」

「…あの、何か?」

困惑の表情で美影を見つめる。
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