冷酷社長の極上の愛
椅子から立ち上がった私は、

亜紀の所まで行くと、

亜紀を自分の方に引き寄せた。

・・・

「聞かれたくないなら聞かないが、

あまり私を心配させないでくれないか?」


「・・・」

申し訳なさそうな顔をした気が、

上目遣いに私の顔を見上げた。

・・・

私は優しく微笑むと、

亜紀のおでこにそっとキスを落とした。


「これから美影との仕事は、

光輝か光司とするから、亜紀は美影に近づくな、

美影は確実に亜紀を狙ってるようだからな?」


私の言葉を聞き終わると、

亜紀は私にしがみ付くように抱きついた。


「・・・亜紀?」

「私には・・・宗吾さんだけですから」


「ああ・・・わかってる」

しばらくの間、

私は亜紀を抱きしめていた。
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