冷酷社長の極上の愛

③ありえない・・・

大沢グループとの仕事は、

本当に、光輝や光司が請け負っていた。

・・・

現場視察も、私が行く事など、

ありえなかった。

「オレだって、やっとの思いで亜紀を諦めたのに」

そう言ってブツブツ文句を言う光輝。

・・・

「出来る限りの事はしますから、

大沢社長にはくれぐれも気をつけてくださいね?」

優しい口調で言う光司。

・・・

「すみません・・・

仕事以外の用を作ってしまって・・・」

私は本当に申し訳なくて頭を下げた。


「何言ってんの?

悪いのは大沢だろ?亜紀は何も悪くない」

そう言ってくれた光輝。


「光輝の言う通りですよ?

私たちは、前原さんの事を勝手に守りたいだけ

なんですから・・・

何も気にしないでください」

そう言った光司は、笑みを浮かべた。


「ありがとうございます」

私は二人にお礼を言うしかなかった。
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