冷酷社長の極上の愛
片手では亜紀を抱いていた。

それを邪魔するように、

美影が私を抱きしめた。

…どういう事だ?

亜紀ではなく、なぜ、私が

美影に抱きしめられているんだ?

・・・

驚きつつ、美影に目をやると、

一瞬ドキリとする。

・・・

美影は見間違えるほどの美形。

女にも見えるんだよ・・・

そんな潤んだ瞳で見つめられたら、

一瞬、コイツを女だと勘違いしてしまった。

・・・

「美影、お前、何やってる?」

やっと我に返って、その言葉を発した。

…なぜ、我に返ったのか。

・・・

それはもちろん、亜紀のおかげ。

片腕は確かに亜紀を抱いている。

その亜紀が、驚きと恐怖で、少し、震えていた。
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