冷酷社長の極上の愛
「宗吾の事が、ずっと好きだったんだよ」

真顔で言ってのけた美影。

・・・

「…冗談が過ぎるぞ、美影」

引きつった顔で、

何とか美影を引きはがした。

・・・

「これが冗談だと?」

やっぱり真顔のままの美影。


「お前、これが冗談じゃなかったらなんだって言うんだ?

私は正真正銘男だし、

美影お前だった、男だろう?」


亜紀を抱きしめる腕に少し力を込め、

美影に言い放った。

・・・

「何度もアピールしたのに・・・

女なんかに行ってほしくなくて、

邪魔してきたのに・・・

その女だって、どうせ、遊びなんだろう?」

潤んでくる美影の瞳。

…私は大きく溜息をついた。

・・・

やたらと絡んでくるやつだとは思っていた。

でも、まさか、私に気があるなんて、

誰が想像できる?
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