冷酷社長の極上の愛
そう言って目を泳がせる亜紀。

本人にバレルと、

流石に気恥ずかしいようだ。

・・・

私は亜紀を抱きしめ、耳元で囁いた。

「そんな事、言うのは一人くらいだろ?」

「…あ、光輝さん」


「心配かけて悪かったな?

すべては丸く収まった。もう、何も心配いらない」


「よかった・・・」

そう言って、ニッコリ微笑んだ亜紀。

亜紀の顔を見てると、本当に癒される。


・・・

その日の晩は、

何をするでもなく、

ただ抱きしめあって、2人の体温を確かめ合った。

そのぬくもりが、

いつもどんな時も、

こうやって手の届く所にある喜びを感じながら、

ずっとそのぬくもりを離すことはなかった。
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