冷酷社長の極上の愛
『新幹線で行こう』

宗吾に言われ、週末。

私は今こうやって駅で待っている。

朝。

仕事の関係で、少しだけ会社に行ってから、

駅に向かう。

宗吾に言われ、私は一足先に

駅にいるんだけど、

待ち合わせ時間になっても、宗吾が現れない。

・・・

少しずつ不安になっていく。

その不安をかき消すように、

私は宗吾の携帯を鳴らしていた。

・・・でも、

何度鳴らしても携帯に出ない宗吾。

一緒にいるはずの光司の携帯も、

出る事はなかった。

会社に電話をしてみよう。

そう思い立ったのは、

待ち合わせ時間を30分ほど過ぎた頃。

・・・

秘書室に直通の番号を鳴らしても、

社長室の番号を鳴らしても、

誰一人、電話を取る者はいなかった。

『必ず行くから』
< 264 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop