冷酷社長の極上の愛
玄関でそう言って、キスをくれた宗吾。

その言葉を信じて、待ち続けた。

・・・

それからさらに1時間。

やっぱり、宗吾は現れない。

流石にこのままじゃいけないと思い、

会社に向かうことにした。

・・・

歩き出したはずだったけど、

突然後ろから誰かが私の肩を掴んだ。

驚いて振り返った私は、

もっと驚く羽目に。

ずっと避けてきたはずの相手が、

今私の目の前にいる。

「…どうしたんですか、大沢さん」


「美影でいいよ、亜紀ちゃん」

そう言ってニッコリ微笑んでいるのは、

そう、大沢美影。

「…質問に、答えてくれます?」

私は困惑の表情で美影を見つめる。

・・・

美影は笑顔を絶やすことなく、

質問に、答えた。

「宗吾の代理できたんですよ」

・・・

そんな事、ありえない。
< 265 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop