冷酷社長の極上の愛

③チーフの甘い囁き・・・

「仕事中に、前原さんを誘うんじゃない」

・・・

光輝に肩を組まれ、

ちょっぴり涙目の私に、

助け舟を出したのは、

頼もしい秘書チーフ光司。

・・・

でも光輝は何とも思わないのか、

私を離そうとしない。

・・・

見かねた光司は、

半ば強引に、私から光輝を引きはがした。

・・・

胸をなでおろす私。

「大丈夫ですか?」

上から見下ろされ、ドキッとする。

・・・

秘書課はイケメン揃いで、

心臓に悪い。

「…大丈夫です。

…あの、腕を緩めてもらえますか?」

・・・そうなのだ。

私は今、光司の腕の中に、

すっぽりと収まっている。

・・・ドキドキするのもしょうがない。

「・・・え、あ!

ゴメンね?」
< 38 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop