冷酷社長の極上の愛
その時。

秘書室の電話が鳴り響いた。

光司は溜息をつき、

私からそっと離れた。

「残念・・・でも。

さっきの本気だから、

前原さんも本気で考えてくださいね?」

・・・

そう言ってニコッとした光司は、

電話の応答を始めた。

・・・

光輝といい、光司といい、

私のどこがいいんだか?

ん、待てよ?

もしかしたら、私はその辺にいない

天然記念物級の顔なのかも・・・

・・・と、

訳の分からない解釈をしてしまった。

・・・

「前原さん?」

「・・・へ?」


「光輝が、社長室のデスクに、

書類を置き忘れたとか。

悪いのですが、届けてもらえますか?

急ぎのようなので」


「わ、わかりました」
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