冷酷社長の極上の愛
その想い人にどこか似てる亜紀。

だからこそ、秘書課に異動させたのに、

なぜ、光輝に獲られなければいけないのか。

・・・

亜紀は想い人じゃない。

でも、

性格がよく似てる気がして。

自分の傍に、常にいてほしい存在。

だからと言って、

それを口にできるほど、

いい性格じゃない。

・・・

亜紀はいまだに、

なぜ自分が秘書になったのか、

疑問でしょうがないだろう。

・・・

いつかは打ち明けたいと思う。

でもまだ、その時じゃないような気がして。

…それに、

それを打ち明けたところで、

亜紀は気持ちのいいものではないだろう。

想い人と似てると言うだけで、

傍に置かれたら、

逆に嫌でしょうがないかもしれない。

だから今はまだ、

亜紀には言えない。

いや、ずっと言わない方がいいかもしれない。
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