冷酷社長の極上の愛
「社長、いや、兄さん」

光輝がオレを呼んだ。

・・・

オレはバックミラー越しに映る

光輝の瞳を見つめた。

光輝は前をまっすぐに見つめたまま、

予想だにしない言葉を口にする。

その言葉は、

明らかにオレに対する宣戦布告。

・・・

「どうした、光輝?」


「オレ・・・

本気で亜紀の事好きだよ・・・

自分でも驚いてるんだ、会って間もない亜紀を、

好きになるなんて・・・

でも亜紀の傍にいたい。

亜紀を幸せにしてやりたい・・・

兄さん・・・

オレに亜紀を頂戴」


その言葉の後、

一瞬だけ目が合った・・・

光輝の瞳は、真剣そのものだった。

・・・でもだからって、

そう簡単に譲れるものじゃないだろう?
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