冷酷社長の極上の愛
…ウソがばれなかったことに、

安堵の溜息をつく。

・・・

次に入ってきたのは光司。

光司もやっぱり、

私の顔を見て驚いてる。

・・・

だから私は、

また同じ嘘をつく。

・・・

「・・・そう、なんだ。

前原さんがそう言うなら、信じる事にする。

例えそれが嘘でも」


「・・・え」


私のウソなど、

光司には通用しないようだ。


「…何か言いたくなったら、

いつでもおいで?何でも聞きますよ」


そう言って優しい微笑みを浮かべた光司は、

デスクにカバンを置くと、

社長室に、封筒を持って入っていった。

・・・

宗吾は一番に出社してる。

私は挨拶に行けないまま、

今に至っていた。
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