冷酷社長の極上の愛
そう言って、深々と頭を下げた。

・・・ッ?!

・・・

その次の瞬間には、

私は光司の腕の中にいた。

「こ、光司チーフ」


「…社長と、何かありましたか?」

「・・・え?」


「昨日は、一緒にどこかへ行ったでしょう?」

「・・・」

一緒に出ていくところを、

光司は見ていた。

・・・

なんだか、親しげに見え、

嫉妬していたなんて、

光司は言わないけれど・・・

・・・

「このミスも、

その赤い目も、全部社長のせい・・・

仕事が手につかなくなるほど、

ショックなことがあったんでしょう?

前原さんを傷つけるなんて・・・」

許せない。

その言葉は呑みこみ、

私を抱きしめる腕をきつくした。
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