冷酷社長の極上の愛
「よく寝てたな?」


「・・・」

質問にすら答えられない。

固まっている私を見て、

宗吾はクスリと笑う。

・・・

「ベンチで居眠りしてたんだよ。

何度も起こしたのに起きないし・・・」


「す、すみません・・・」


「いや、いいんだ。

徹夜だったんだから仕方がない。

今日は運よく、商談も何も入ってなかったからな?

雑用を光司たちに任せて、

休みを取った」


「・・・あの」

何で、私は下着姿なんでしょうか?

最後まで言えず、

体だけをモゾモゾさせた。

・・・

「スーツのまま寝たら、

スーツがしわになるだろ?」

…なるほど。

納得・・・

「前原もシャワーぐらい浴びてこい。下で食事をしたら、

最終便で向こうに帰るぞ」
< 98 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop